弦楽のための交響曲・メンデルスゾーン [CD・DVD]
今日は、朝から東京に出張でした。帰りに池袋のCDショップに寄って、メンデルスゾーンの交響曲全集、-しかも、弦楽だけの!-を購入しました。
弦楽器を始めたことから、こういったジャンルに初めて興味を持ったのかなと思われるかもしれませんが、意外にも弦楽合奏曲は以前から結構好きで、特にカール・フィリップ・エマニュエル・バッハのシンフォニアは大のお気に入りでした。
メンデルスゾーンのこの交響曲は、モーツァルトにも比される彼の早熟な天才性を証明するものとされていますが、日本ではほとんど聴かれることはありませんネ。ただ、メンデルスゾーンの作曲の師匠だったツェルターが、彼に作曲の課題として、カール・フィリップの作品を与えたことから、この12曲からなる交響曲も、カール・フィリップ・エマニュエル・バッハのシンフォニアに影響を受けたものとなっているようです。この点が僕にこの作品集を手にとらせました。
早速、第1番と第9番の2つのハ長調シンフォニアを聴いてみましたが、第1番はエマニュエルの影響がはっきりしています。それに対して、第9番はモーツァルトの影響が強いように感じました。作曲年代の違いはあまりないようですが、第1番がちょっと習作的な感じがぬぐえなかったのに対して、第9番の方はそこはかとなくロマンチシズムも感じさせ、構成的にも格段に充実した作品に聴こえました。ぜひ、我がオケでも演奏してみたい作品です。
以前から、うちのオケの弦楽器の人たちは、せっかくの素晴らしい作品がたくさんあるにもかかわらず、あまり弦楽アンサンブルの作品を積極的に演奏しないな~と感じていたので、今後はぜひこうした作品を演奏してみたいです。ヨーロッパなどではこういった作品は非常に好まれているようです。
都心へ出張だったんですか!?じゃあ、やり取り如何では落ち会えたかもしれませんね(笑)。次の機会では実現したいです。
by けいすけ (2006-12-07 19:30)
今度は連絡するよ。ただ、東京へ出張するときは、だいたいあまりいい話ではないのですよ…。記事だけみてると楽しそうに見えるけどね(笑)。
今、練習から帰ってきました。今日は、ロザムンデ序曲でした。難しい…
by Forte (2006-12-07 23:52)
そうなんですか…(汗)。ならば余計にCDなどを買いたくなってしまいますよね。
ロザムンデ、やはり難しいですか。。。スコアは購入したのですがCDがないので、いずれは購入しておきたいな、と思っています。いつも初めての曲を買うときはカラヤン/BPOのディスクを買うようにしているのですが、ディオニソスさんのお薦めディスクは何かありますか?
by けいすけ (2006-12-08 00:12)
メンデルスゾーンですか!?オデュッセウスも交響曲全集は何種類か所有していますが、弦楽だけの、は所有していないですし、全く聴いたことがないですね。メンデルスゾーン、日本では全く人気がない(?)作曲家ですが、いいですよね。来年来日することが発表されたティーレマンが採りあげてくれれば行ってみたいですね。こちらもあまり人気があるとは言えない(特にオケ好きには)シューマンの交響曲との組み合わせで。渋くていいプログラムですよね?
by オデュッセウス (2006-12-08 15:58)
確かに、これまでのティーレマンのライブディスクの中では、ベルリンフィルを振って、メンデルスゾーンの5番とシューマンの2番を演奏したものが、最も素晴らしいと思いますね。地味なメンデルスゾーンを実に立派に、そして生き生きと聴かせてくれますよね。
ちなみに、弦楽のための交響曲は12~14歳の作品だそうです。
by Forte (2006-12-08 21:32)
ロザムンデの名盤は、知りません…。
僕もCD一枚も持っていなくて、ムーティがウィーンフィルを振ったサントリーライブをDVDにしたものを聴いてました。
けいすけ君が好きなカラヤン/ベルリンフィルがいいのじゃない?
フルトヴェングラーやクナも名盤があると思うので、今度、オデュッセウスに聞いてみよう。
by Forte (2006-12-08 21:43)
『ロザムンデ』の名盤ですか……。色々持ってはいるけど、なかなかこれぞ!!ってのはないですねぇ~。ディオニソス同様ムーティ/ウィーンフィル来日公演の演奏はいいですよね。それ以外だと、ピエール・モントゥー/ウィーンフィル盤でしょうかね。
クナ盤は多分ないです。フルトヴェングラーは未聴です。
by オデュッセウス (2006-12-11 20:46)
ちなみに、アバッド指揮のヨーロッパ室内管のCDとコープマンがどこかの放送響を振ったCDを図書館で借りてきて聴きましたが、コープマンは×。アバッドは○でした。
アバッドの演奏は、実にシャープな印象で、スタイリッシュそのものです。アバッドってこういう新鮮さで評価されていたんだな~って改めて認識させられました。譜面に書いてある指示を非常に鮮やかに表現しています。僕の趣味からして、「ちょっと割り切りすぎ!」って感じる部分も多かったですが。
いい演奏であることは確かです。ただ、一緒に入っているグレイトも同じ傾向の演奏ですが、これはワルターの老獪かつ、力づよい演奏には魅力の点でとても太刀打ちできませんでした。ワルターのグレイトは最高だよ!
by Forte (2006-12-11 22:36)