カラヤンの流麗なハイドン [CD・DVD]
27日に定期演奏会が開催され、シューベルトのグレイトやドリーブのシルヴィアなどを演奏します。僕は、昨年は、フルートでブラームスの2番を吹きましたが、今回の定期演奏会からコントラバス奏者として出演します。
経験が浅いということもありますが、あまりにグレイトは難しい…!!特に最終楽章の難しさは、経験豊かなヴァイオリン奏者の方々もたじたじのようで、皆さん苦労しているようです。
ただ、作品に対する愛着から、何とかがんばっています。昨日も4時間は練習したと思います。ゆっくりなテンポであれば、第4楽章もだいぶ弾けるようになってきました。いずれにしても後、2週間です。がんばるぞ~!
さて、そういっているのに平行して、次回、3月に開催される演奏会の曲目選定作業が始まりました。この演奏会は、うちのオケではファミリーコンサートと呼んでいて、定期演奏会ではなかなか選定できない小編成の作品やポピュラーな作品を演奏しています。
今回、団員から出された候補のうち、メインとなりそうな主な作品は、以下のとおりです。
・ハイドン/交響曲101番「時計」、103番「太鼓連打」、104番「ロンドン」
・モーツァルト/交響曲第29番
・ベートーヴェン/交響曲第5番、8番
・ビゼー/交響曲
・ワーグナー/交響曲
まあ、ワーグナーは僕の提案ですよ、もちろん(笑)。これを演奏できたら、話題になると思いますけどね。作品レベルも高いですし。ただ、ちょっと技術的には難しいと思います。選ばれたら、相当に練習しますよ、僕は(笑い)。
今日は、スコアを持っていないロンドンとビゼーのミチチュアスコアを買ってきました。ハイドンは、精緻にかかれていてアンサンブルが難しいですが、うちのオケは以前はよく取り上げていて、この2作品もすでに演奏会でやっています。僕はハイドンもいいのじゃないかな~と考えています。ついでにカラヤンがベルリンフィルと1981年に録音した時計、驚愕、軍隊のCDを買ってきました。いや~、本当にカラヤン節ですね、洗練されていて、しかも、厚ぼったくて。でも、じっくり聴いてみると、時計で大活躍のフルートソロはツェラーが担当していて、実に渋くて太い、最近聴かれなくなったドイツ風の笛の音を聴くことができますし、アンサンブルも意外にがさがさしています。やっぱりカラヤン時代のベルリンフィルって、ドイツのオケなんですよね。フルトヴェングラー時代からカラヤンの時代になって、ドイツのオケの雰囲気がなくなってきたなんて人が多いですが、僕には、カラヤン時代のベルリンフィルはドイツオケの音色が濃厚に残っていたと思いました。CDではあまり感じないですが、僕がサントリーホールで聴いたブラームスの1番の演奏は、ドイツオケ以外のなにものでもなかったですよ。それはもう、本当にすばらしい演奏でしたよ。
さて、ビゼーのシンフォニーもやってみたい作品です。この作品僕にとっては、僕の鑑賞暦でも最初期から聴いている作品です。自分で買った3枚目のLPがメンデルスゾーンのイタリアとビゼーのシンフォニーの組み合わせでした。指揮は、ストコフスキーでしたよ。諸井誠さんの推薦でした。
この作品17歳のビゼーが作曲した実にみずみずしい作品。軽やかでメランコリーに満ちた美しい旋律がたくさん出てきます。ただ、最終楽章の弦楽器が難しいですかね? ちょっと負担感があると思いました。スコアを見たところ、コントラバスパートは、他の楽器に比べて楽させてもらっていますけどね(笑)。
- アーティスト: カラヤン(ヘルベルト・フォン), ハイドン, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2006/11/08
- メディア: CD
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