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優しさと歓喜に満ちたブラームス2番 [群馬交響楽団]

個人的な話からで申し訳ありませんが、3月11日以来、福島県の被災者、特に医療が必要な方の支援と救援のためのプロジェクトに関わっており、徹夜もはさんで、3週にわたり休日返上で働いてきました。プロジェクトがひと段落したことから、今日は、あの地震以来、初めて、休日を採ることができました。

そんなこともあって、体はバテバテだったのですが、心に元気をもらおうと、群馬交響楽団の定期演奏会にでかけました。実は、家族で26日の東京公演を聴きに出かける予定だったのですが、それをキャンセルして、今晩の高崎の演奏会にでかけました。

群馬交響楽団も何度かの演奏会がキャンセルとなり、昨晩の東京公演も、地方オケフェスティバルが中止となったことから、自主公演として実施したのだそうです。指揮者も、予定されていたドイツ人の指揮者がキャンセルとなり、首席指揮者の沼尻さんが代役を引き受けました。

演奏会前に団員が東北地方への募金活動を行い、演奏会の冒頭には、バッハのアリアと犠牲者への黙祷をささげてから、厳粛な雰囲気で演奏会が始まりました。

神秘的なドビュッシーの牧神の午後への前奏曲に始まり、優美さと力づよさを併せ持つベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番、そして、包み込むような優しさと爆発するような歓喜に満ちたブラームスの交響曲第2番が演奏されました。

今回はいちいち感想を書くことは控えたいと思います。ピアノを弾いた小菅優さんの音楽する喜びに満ちた演奏、そして、ブラームスの演奏では、楽団員が一丸となって、高らかに謳いあげる凱歌によって、聴いている僕らは勇気づけられ、そして、癒されました。やはり、音楽の力の凄さを感じさせてくれた今晩でした。

群響の常務理事の方のアナウンスでは、群馬県内に避難している福島の方を招いた演奏会も企画しているとのことでした。彼らを襲った悲劇と衝撃は、僕らには想像も付かないものだと思います。まだまだ、ゆっくり音楽を聴いている余裕もないかもしれません。でも、もしかすると、音楽を聴いて、癒されたり、勇気づけられたりする人もいると思います。ぜひ、群馬交響楽団にはこの取組みをお願いしたいと思います。

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バルビ

特別な公演と成りましたね。

ブラームスは、高関さんの素晴らしく構成感のがっちりした、行き方とは少し違い、端正な中にも伸びやかさをたたえた、ニュアンス豊かな演奏で、楽しめました。

福島県の被災された方々への慰問演奏をはじめ、復興に関わる群響の今後の活動を見守り、また協力したいと思います。
by バルビ (2011-03-28 03:41) 

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