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日本クラシック音楽コンクール(フルート部門)全国大会終了! [コンクール]

昨日、日本クラシック音楽コンクールのフルート部門の全国大会が開催されました。

高校女子の部は、全国の地区予選、地区本選を勝ち上がってきた44名(!)によって競われました。

小中学校の部も同時ですから、朝から夜9時過ぎまで審査する審査員のご苦労は大変なものかと思います。僕らは、朝7時に家を出て、12時過ぎの本番終了後、一度、家に帰って、その後、夜の7時ごろ家を出て、21時45分から始まる表彰式に参加するという状況でした。

さて、結果ですが、残念ながら5位までに入賞することはできず、「入選」という結果に終わりました。

演奏曲目は、デュティユーのソナチネ。

かなりの難曲ですが、うちの娘を入れて5名の方がこの作品を取り上げました。こうしたコンクールでは、大変な人気曲ですね。シャミナーデのコンチェルティーノとライネッケのフルート協奏曲がそれに続く演奏曲数でしたね。

演奏ですが、良いところと悪いところがはっきりしていました。

まず、良かったところから書くと、音色は、聴くことのできた10名くらいの中では、1番よかったと思います。

新しいフルート(アルタスのPS)に変えて、まだ1か月も経っていないので、自在に操るところまでいってませんね。初めて会場で吹くのを聴きましたが、この重い楽器に対して、まだまだ、息の量が足りないと思いました。

しかし、透明感のある透き通った音色は、本当に出色の出来でしたね、弱音でも音が飛ぶので、弱音表現が多彩であるのも良かったです。高校1年生の中では、音の魅力は1位でした!!

こうした特徴から、第1楽章、第2楽章については、素晴らしい出来ばえとなりました。これらの楽章だけなら、十分、入賞に値する演奏と思いましたよ。

対して、良くなかった点は、第3楽章などの、早い部分、つまりテクニック面でした。具体的には、指とタンギングのバランスが微妙にずれているのか、早いパッセージが立ってこない。

審査員からしたら、これは減点の対象でしょうね。シングルもダブルもタンギングがやや弱いのは、中学生時代からの欠点ですので、今後の大きな改善ポイントでしょうね。

それと、なんと言っても、今回は、暗譜で吹かなかったのは、全体の印象に予想外に大きな影響を与えていたように思います。

全体に音楽が自分のものになっていないという印象を受けました。テンポもやや後ろ向きで、守りに入った演奏という印象が、暗譜をしていないということから、強調されてしまったように感じました。デュティユーをさらいはじめて2か月弱という中で、難曲をよく仕上げたとは思いますが、暗譜で吹かなかったのは、終わってみれば、やはり残念でした。

結果ですが、審査員は5名で、90点満点中、86,85,85,84,82 という得点で、上下カットの結果、84点でした。

84点という得点は、よくも悪くもなく、44名の中では、ちょうど真ん中くらいの得点だったように思いますが、審査員の立場からしたら、入賞得点である86点以上をつけるかどうかが問題ですから、娘の場合には、5名のうち1名が入賞に値する演奏と評価してくれ、4名が値しないと評価したことになります。

僕の感想では、この結果については、十分納得のいくものだったと思います。音色やフレージングなど、いい面を高く評価すれば86点という点も付くと思いますが、技術的なマイナスを大きくとれば82点ということもあるかと思います。

それにしても、1年生でいい経験を積ませてもらいました。1年生の入賞者はゼロ、多くの入賞者は3年生でしたので、音楽大学入学試験のために準備している方の仕上がりが良く、入賞するのは、順当な結果と言えるでしょうね。娘には、来年こそ、入賞を目指してもらいたいと思いました。

写真は、会場となった日暮里サニーホールの様子です。響きはあまりないですが、意外に聴きやすいホールでした。
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