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ロッシーニの小ミサ曲 [CD・DVD]

もう、1年前になってしまいましたが、ある財団から派遣されてドイツに5週間ホームステイしてきました。帰ってきてから、忙しくて、じっくり思い出したり、エッセイを書いたりできなくて、忘れないうちに早く書かなくっちゃとちょっと焦ってきました。

そんなおり、先日、Eutin(オイティン)という素敵な町でお世話になったホームステイ先のお父さんからメールが入りました。

内容は、モーツァルトのレクイエムを演奏したので、CDを送ってくれるとのことでした。この方は、この町の教会所属の合唱団の団員で、僕も教会での練習に出席させていただきました。

当初、アマチュアの合唱団と聞いていたので、日本のアマチュアレベルかな!なんて思ったら、驚くほどのレベルの高さ!あまりに深い声とハーモニーに、さすがドイツ人と唸ってしまいましたが、その後、別の町の教会のカントル(音楽監督)から聞いた話では、オイティンの教会は、この地区の中では、格が高くて、そこのカントルは相当の地位だと伺いました。バッハがカントルをしていて有名なトーマス教会ほどではないでしょうが、このオイティン教会も長い歴史と伝統を持っているのだそうです。ちなみに、オイティンはウエーバーの生まれた町です。。

さて、今日、その合唱団の演奏会のCDを聴きました。ロッシーニの小ミサ曲です。
本当にすばらしい演奏ととても「教会音楽」と思えないメロディックな音楽を楽しみました。僕らのオケでも演奏してみたいと思いましたよ。
オケマンは、シンフォニーばかり演奏したがりますが、今年、シューベルトのミサ曲を演奏することで、僕は、宗教音楽にも開眼しましたよ。

お別れ際に、そのホストファザーから、当該団体が演奏したブラームスの「運命の歌」、メンデルスゾーンの「エリア」、バッハの「クリスマスオラトリオ」などのCDをいただきましたが、いずれもすばらしい演奏です。特に、ブラームスの運命の歌は、オケの音色の深さと暗さがちょっと日本では聴けないすばらしさです。こういう演奏を聴いているとドイツのオケの裾野の広さに驚かされます。

ロッシーニ/小ミサ曲
指揮:マルティン・ウエスト(オイティン教会カントル)
合唱:オイティン・カントライ
ソプラノ:Ji-Hue-Lee、アルト:Susanne Schlegel、 テナー:Max Ciolek、Armin Kolarcyk ほか
2005.11.13 聖ミヒャエル・オイティン教会

残念ながら、私家版で、購入はできないものと思われます。


ティーレマンのとっても重厚なブルックナー8番 [CD・DVD]

先日、NHKで放送されたティーレマンがウィーンフィルを振った公演のCD-Rを入手しました。
曲目はブルックナーの交響曲第8番。来日公演での7番、ミュンヘンフィルの就任コンサートでの5番に続いてのティーレマンのブルックナーでした。

僕の感想を一言で言えば、「重いな~!」ということになりますね。もっともこの評価は彼の指揮に対する一般的な評価なのですから、ここであえて言う必要もないのですが、僕にとっては、彼の振るワーグナーやシュトラウスでは、同じ傾向を持っているものの、曲に引き込まれるにつれ、「重さ」を感じることがなくなっていくのです。

ただ、不思議とブルックナーでは、重さがひっかかります。7番、5番、そしてこの8番しかりです。

ブルックナーの作品って、結構素朴だったりしますが、彼の指揮ではこの素朴さが重厚さの中に覆い隠されてしまうような気がするのです。そうした意味では、バーンスタインが振った9番にも同じ傾向を感じましたけどね。

僕がティーレマンの最も素晴しいセンスだと思うのは、音楽の劇的構築性だと思っています。実はぜんぜん劇的でないブルックナーの場合、そのセンスが生かされていないような気がするのですよ。

それでも、8番の名演を知らない僕にとっては、大事な演奏になりそうです(笑)。第4楽章のコーダの重々しさなどは、「やっぱりね!」という感じですが、結構、はまっているのじゃないでしょうか?


ベームのシューベルト・グレイト [CD・DVD]

先日、アマゾンでベームがウィーンフィルを振ったシューベルトのグレイトのDVDを購入しました。

この演奏、1973年にムジークフェラインでのライブ録画になっています。
実は、僕は、長い間、ベーム/ウィーンフィルのグレイトが一番好きだった時期があります。
ベーム晩年の来日公演で演奏されたこの作品の演奏が大好きで、ワルターのディスクを入手するまでは、ベストでした。

そもそもこの作品、演奏のスタイルによって、作品自体が変ってしまうと思われるほど印象が違う不思議な作品と言われています。フルドヴェングラーの超ロマンティックな演奏、クナッパーツブッシュのワーグナーのような大河風の演奏、カラヤンによるシュトラウスの交響詩のような流麗な演奏、そして、近年好まれている古楽器風、あるいは即物主義的な演奏。

こうした違いというのは、やはりシューベルトの作品、あるいは、彼自身が持っている特性のように思われますね。時代的には、ベートーヴェンとほぼ同じ。まさに古典派の時代に生きていたのです。文学の分野では、すでにロマン派の時代に突入していましたしね。ある意味不安定な時期に活躍したシューベルトの解釈が分かれるのは時代の必然と言えるかもしれません。実は、このあたりは僕の修士論文の研究テーマです。

さて、改めてベームの演奏を聴いて、ワルターに似て、格調の高さと歌心がバランスよく同居した稀有な名演であると思いました。以前好きだった晩年の来日公演の演奏が、よくも悪くも崩れているのに対して(そこがまた魅力ではあるのですが…)、1973年の演奏は、造形感がすごい。まるでミケランジェロのダヴィデ像やギリシャ彫刻のような均整と力づよさに溢れています。分類的には、ロマン派と即物主義的な演奏の中間に位置するでしょうね。しかも、その筋肉質な造形に加えて、ウィーンフィルの匂い立つような歌心が演奏に信じられないような潤いを加味しています。まあ、この作品の解釈としては、「完璧」な部類に入るように思います。

ベームの演奏をもっと(ユダヤ風?に)濃厚にするとワルターの演奏に近づきます。
ワルターから格調の高さを少し少なくして現代風にすると、バーンスタイン/アムステルダムコンセルトヘボウの演奏に近づきます。

この3つが僕のお気に入りの演奏です。



シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレイト」

シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレイト」

  • 出版社/メーカー: ニホンモニター株式会社ドリームライフ事業部
  • 発売日: 2006/06/21
  • メディア: DVD


バーンスタインのブルックナーの9番 [CD・DVD]

久しぶりにバーンスタインがウィーンフィルを振った晩年の演奏であるブルックナー9番のビデオを見ました。

群響の同曲の演奏が素晴しかったので、ちょっと興味を持って見てみたのです。
この演奏、あまりに重くて、レニー好きの僕とっては、珍しくあまり聴かない演奏でした。

久しぶりに聴いてみて、印象は、あまり変りませんでした。

実は、群響を振った下野さんのテンポは、レニーのものとあまり変らないくらい遅かったのですが、あまり、「遅い」という感じはしませんでした。レニーの演奏は、非常に細かく表情が付けられていて、いわば情緒過多なのですよ。

もちろん、これがレニーの特徴であり、最大の魅力なのですが、何故か、ブルックナーでは、不自然で人工的な感じなのです。やっぱり、相性というものなのでしょうね。

それでも、解釈が確信に満ちていますし、もちろんオケが本当に素晴しいですから、会場で聴いていれば、圧倒されたことは間違いないです。

それと、高関監督の下、3月の群響定期でやったマーラーの7番のディスクを入手しました(音源FM)。再び聴いてみて、やはり、素晴しいです。これまでの高関監督が振ったマーラーのどの交響曲よりも出来がよいと思いました。オケのアンサンブル、精度、指揮の表情づけ、すべてがはまっていると思います。僕の場合、どうしても、群響に対しては、甘くなってしまうのですが、でも、この演奏については、そうでもないように思います。CDが発売されたら聞いてみて下さい。

昨日の夜は、Aオケの練習でした。グレイトの3楽章の練習でしたが、死ぬかと思うくらい疲れました。


ティーレマンのブラームス恐ろしい… [CD・DVD]

今、ティーレマンが手兵のミュンヘンフィルを振ったブラームスの交響曲第1番のディスクを聴きました。
恐ろしい演奏です…。
サントリーホールで、かつての手兵ベルリンドイツオペラ管が崩壊したというある意味伝説的なティーレマンの恐ろしい解釈にミュンヘンフィルは、あまりに美しい音色で応えています。そのギャップがより恐ろしさを増します。(汗)

ワーグナーだと、はまりにハマル、ティーレマンの解釈も普段スコアに忠実に!というモットーで聴かされているブラームスで聴くと、本当に違和感がありますね~。

それでも、僕はこの演奏に「賛」の意思表示をしたいですね。ブラームスがこれほどまでに旋律的に、しかも、うねるような濃厚さで演奏されたことがあったでしょうか? ちょっとユダヤ的とも言われそうなバーンスタイン/ウィーンフィルの演奏でさえ、もっと構築的であったように思います。

なんだか、意識的に崩してある感じ。和声が変化していく部分は色が変わっていくかのように解釈されていて、ティーレマンがバイロイトで振った「ラインの黄金」を思い出しました。

それでも、第4楽章を聴くまでは、これほど異常な演奏とは思いませんでしたよ! やはりと思ったのは、あの第9に似た第1主題が登場するところ。長~いパウゼが入って、ようやく旋律が歌い始めます。しかも、意外なほどの弱音で…。その後も、テンポは揺れに揺れます。コーダの前なんか、止まってしまいそう。当然、通常を超えるアッチェルランドがかかりコーダに突入しますが、再び、コラールでは大見得を切るような大ブレーキ!!!!

最後の和音もどんどん遅くなっていくテンポ感の中で叩き付けられます。あ~あ、とにかく恐ろしい演奏でした。

オケは、期待したとおりのメロウな響きを聴かせてくれました。本拠地ガスタイクの響きも快適です。

まあ、ブラームスのシンフォニーの「定番」を聴きたいという人にはあまりお薦めできませんが、ブラームスがいかにロマン派の作曲家であったのかということを再確認できますよ。このブログを読んでティーレマンに興味がある方はぜひ聴いてみて下さい。圧倒的に好きになるか、嫌になるかのどちらかでしょうね!中間というのはあまりないような気がします。

ブラームス:交響曲第1番

ブラームス:交響曲第1番

  • アーティスト: ティーレマン(クリスティアン), ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団, ベートーヴェン, ブラームス
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 発売日: 2007/04/18
  • メディア: CD


クナのグレイト、すごすぎ! [CD・DVD]

今日、図書館でまたまたCDを借りてきました。その中のクナッパーツブッシュがウィーンフィルを振ったシューベルトのグレイトを早速聴いてみました。1957年のムジークフェラインでのライブ録音です。

まずは、拍手が鳴り止まない前に始まってしまうのに驚きますが、淡々とやや早めのテンポで奏される第1楽章の序奏がいきなり意外ですが、その後、じっくりと腰を落ち着かせて、彫りの深い主部、さらには濃厚で壮大(!)とさえ言える第2楽章、これまた腰の座った第3楽章を経過して、遅いのにそのテンポを忘れてしまうほど楽しい第4楽章。とにかく楽しみました。一言で言えば、クナが振ったワーグナーと同じ壮大さと堀の深さとロマン性をもったシューベルトという感じでした。すごいです!

ワルターもよかったですが、クナはまったく違いますね~。それにしても昔の巨匠といわれる人の演奏は、とにかく個性的ですが、作品の本質を掘り起こすような感じですごいと思います。これで、フルトヴェングラーのグレイトを聴くと、また違って素晴らしいのでしょうね。


眠りの森の美女、チャイコの名作 [CD・DVD]

今日もよく練習しましたよ。起きてからすぐに始めて、4時間は弾いたと思います。ちなみにフルートを始めた(!)娘は、1時間。息子も1時間くらいだったですね。

なんだか、今日は、シューベルトはかなり弾けるようになったという確信ができたような気がします。ロザムンデの出来ないところはそのままですけどネ(笑)。ミサ曲は100点満点を目指してがんばりますよ!

その後、プラモのフォッケウルフ(!)を作って、夕方から、20kmほど離れた本屋と楽器屋に出かけました。

楽器屋では、弦を物色しました。ちょっと高かったので購入しませんでしたが、近いうちに弦を替えるつもりです。もう1年半を超えましたので、3月の演奏会ではベストの状態で望みたいので!ちなみに今回もフレクソコアにするつもりです。先生が僕の楽器との愛称で勧めてくれていますので。

本屋では、またまたスコアを買いましたよ。今回は、《眠りの森の美女》、《禿山の一夜》《謝肉祭序曲》の3曲です。もちろん、今年の秋の定期演奏会の選曲に向けての戦略を練るためのものですよ。

チャイコについては、だいぶ前ですが、《くるみ割り》はやっていますが、《白鳥の湖》は一部しかやったことがないですし、《眠りの森》については一度も演奏したことがありません。《くるみ》も難しかったですが、《眠りの森》も難しいですね。オケの鳴りっぷりがいいのは、同じころに作曲された5番のシンフォニーに近い感じですね。

禿山はいつも話題には出るのですが、なんとなく支持されない作品です。今回もどうかなとは思ったのですが、一応、スコアを見ておこうと買ってみました。ドヴォルザークの謝肉祭序曲は、クラシック音楽を聴き始めた頃に好きになった思い出深い作品です。スコアを見てみて、意外なことにこれが一番手ごわいと思いましたよ。1曲目に持ってくるにはちょっと難しすぎるかな~!


ワルターのハフナー、見事! [CD・DVD]

先日、図書館で、以下のCDを借りてきました。クルマの中とか、あまりまじめに聞いていないものもありますが、一応、全部聴いたので、その感想です。

①シベリウス/交響曲第1番(カラヤン/ベルリンPO)
 これは、以前、うちにレコードがあったものです。カラヤンのシベリウスはその洗練された雰囲気が好きで6番などは僕のお気に入りでしたが、どうもEMIの録音がちょっと厚ぼったくてあまりいい印象がなかったのですが、久しぶりにCDで聴いてみて、やはりカラヤンの指揮のよさとオケの上手さに舌を巻きました。

②癒しのコントラバス/ゲーリー・カー
 実は、カーのCDって持っていなくて、バーンスタインが振った動物の謝肉祭のCDがあったくらいです。「カーっていいよっ!」ていう方も多いと思いますが、「ちょっと音程が?」という意見もあるようです。どちらかというと、僕は、後者の意見ですね。朗々と歌うバスですが、ちょっとやりすぎって感じがしますし、音程もちょっと?という部分が多いように思いました。

③ボッテシーニ:協奏曲集/コントラバスの極地、トマス・マーティン(バス)ほか
 ボッテシーニって知ってますか?イタリアの指揮者にして、ヴィルトゥオーゾコントラバス奏者であったボッテシーニは、コントラバスのためにたくさんの作品を書いています。僕は小品しか知らなかったので、コントラバス協奏曲第1番が入っているこのCDを聴いてみました。いや~、地味ですね~!コントラバスをソリストに協奏曲を書くということがいかに困難なことかってことが分かりますね。ソロになると、低音をごそごそうごめくようになって、トゥッティになると元気なるって感じですかね(笑)正直、名作という感じはぜんぜんありませんが、それでもバス弾きにはやっぱり興味深いですよ。かつて、フルートの作品をかなり集めましたが、今後はバスのCDですネ。

④モーツァルト/交響曲第35,39番(ワルター/コロンビア響)
 僕がワルターを好きなのは皆さんよくご存知かと思いますが、このCDも絶品です。モーツァルトのステレオCDとしては、僕が聴いていなかった最後のCDですが、ワルターのよさ、そしてモーツァルトの魅力のすべてが分かるといっても過言でない名盤と思いました。絶妙なテンポ感、バランス感覚。39番などは、冷たい鋭利な刃物のようなムラヴィンスキーの対極的な演奏でしょう。ここでもワルターの解釈は、実に暖かくて、優しい。ムラヴィンスキーは、転調するたびにハッとするような緊張感を感じさせますが、ワルターの演奏は、万華鏡のように音色が移り変わっていく感じ。素朴なオケの音色も素敵です。コロンビア響は、ロスフィルを中心とした録音用のオケですが、ワルターに心酔しきって演奏しているのがよく分かります。

モーツァルト:交響曲第35番

モーツァルト:交響曲第35番

  • アーティスト: ブルーノ・ワルター(指揮), コロンビアso., モーツァルト
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1992/03/25
  • メディア: CD


群響の復活、購入しました。 [CD・DVD]

先日の群響定期で、昨年暮れに発売された高関健指揮群馬交響楽団の演奏によるマーラーの交響曲第2番《復活》のCDを購入しました。[コジマ録音 ALCD-8028,8029]

早速、昨日の夜3楽章まで(!)聴いてみました。もちろん、HPに定期演奏会の感想は書いているのですが[http://www015.upp.so-net.ne.jp/tantris/7live/gso426.htm#top]、このCDは同時に行われた東京公演の様子をライブ録音をしたものですので、ホールの響きによってどれだけオケの魅力がアップしているのか?というのがもっぱらの興味の対象でした。

聴いた印象としては、意外なことに、『高崎の音楽センターで聴いた印象とたいして変わらない…』というものでした。それほど、演奏が精緻に形作られていたという証明でもあると思いますが、本当に意外なことでした。確かに音楽センターのように音がバサッっとなくなってしまうということはなくて、豊かな残響が響いているという部分が多いですが。たぶん、まだ聴いていない4,5楽章ではきっと効果的なのでしょうね。

演奏は、素晴らしいと思う反面、やはり、ちょっと分析的に過ぎると思います。オネゲルやショスタコはともかく、マーラーに関してはもっと情念がうねるような演奏を聴きたいですね。それでも、群響の素晴らしく表情豊かで美しい木管群のソロや充実しきった低弦軍団のものすごい重厚な低音が聞けますので、このオケを知らない人にも聴いて欲しいですね。レコ芸の評論では、宇野○○が酷評していますが、オケのことをよく知らない人だな~、あるいは真面目に聴いていないのだな~と思いました。実は僕は宇野○○さんのファンなだけにちょっと残念でした。


弦楽のための交響曲・メンデルスゾーン [CD・DVD]

今日は、朝から東京に出張でした。帰りに池袋のCDショップに寄って、メンデルスゾーンの交響曲全集、-しかも、弦楽だけの!-を購入しました。

弦楽器を始めたことから、こういったジャンルに初めて興味を持ったのかなと思われるかもしれませんが、意外にも弦楽合奏曲は以前から結構好きで、特にカール・フィリップ・エマニュエル・バッハのシンフォニアは大のお気に入りでした。

メンデルスゾーンのこの交響曲は、モーツァルトにも比される彼の早熟な天才性を証明するものとされていますが、日本ではほとんど聴かれることはありませんネ。ただ、メンデルスゾーンの作曲の師匠だったツェルターが、彼に作曲の課題として、カール・フィリップの作品を与えたことから、この12曲からなる交響曲も、カール・フィリップ・エマニュエル・バッハのシンフォニアに影響を受けたものとなっているようです。この点が僕にこの作品集を手にとらせました。

早速、第1番と第9番の2つのハ長調シンフォニアを聴いてみましたが、第1番はエマニュエルの影響がはっきりしています。それに対して、第9番はモーツァルトの影響が強いように感じました。作曲年代の違いはあまりないようですが、第1番がちょっと習作的な感じがぬぐえなかったのに対して、第9番の方はそこはかとなくロマンチシズムも感じさせ、構成的にも格段に充実した作品に聴こえました。ぜひ、我がオケでも演奏してみたい作品です。

以前から、うちのオケの弦楽器の人たちは、せっかくの素晴らしい作品がたくさんあるにもかかわらず、あまり弦楽アンサンブルの作品を積極的に演奏しないな~と感じていたので、今後はぜひこうした作品を演奏してみたいです。ヨーロッパなどではこういった作品は非常に好まれているようです。

メンデルスゾーン:弦楽のための

メンデルスゾーン:弦楽のための

  • アーティスト: グッドマン(ロイ), ハノーバー・バンド, メンデルスゾーン
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 1996/01/24
  • メディア: CD


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